一端、スポーツカイトをやり始めた以上、ロッドを1本も折らないでエキスパートまで行くわけには行かないのがこの世界です。カイトが墜落するとロッドが折れるだろうということは覚悟の上で始めても、案外なかなか折れないで済む場合もあります。ところが、そんなに衝撃を加えたようにもないのに簡単に折れてしまう場合もあります。これは、ロッドの製品むらではありません。カイトに掛かる負荷は千差万別で、すべてがテコの応用のような影響を受けやすく、また、それ以前に負った小さな傷が重なって、疲労骨折するケースも多々あるのです。これは経験を積むとよく理解できることなのですが、初心者などでは、軽い衝撃で折れると、すぐに品質不良と思いがちです。ロッドをしっかりコネクターの奥まで差し込んでいなかったり、風速オーバーを理解していなかったり、それらも破損の原因になります。初心者でもちょっと腕が上がれば、墜落からは開放されると思います。しかし、実はうまくなれば、なっ たで、もっと難しい飛びや技に挑戦し、それを克服するための過程で墜落は避けられません。よって、上手になるためには、誰しもロッドを折りながら、練習を積んでゆくのです。ロッドが折れたからといってショックに感じる必要は全くありません。
ロッドが折れても、ロッドを新しいものに交換しさえすれば、簡単にカイトを元の状態に修理復元することができます。ただし、あまりにも小さなロッド・メーカーの製品や、滅多に使われない特殊なロッドを使用したスポーツカイトの場合、そのロッドの入手が非常に難しい場合があります。また、購入後5年以上経過したカイトの場合は、既にその品番のロッドが廃盤になっている場合があります。特に最近はロッド・メーカーの開発サイクルが早まっており、新製品に移行するまでのスパンも短くなる傾向があります。また、そのカイトを取り扱う販売業者が転廃業していたりすると困ります。買う店を間違うと後でカイトを捨てるしかないことになりかねません。有名メーカーのカイトを信頼のおけるショップで買っておけば殆ど心配ありませんけ。
ロッドの交換の方法を覚える
交換ロッドの購入をする際に、アセンブルした同一のパーツで「〇〇用」として交換できるものもオモチャ・カイトに近いものにはありますが、現在の世界のスポーツカイトのメーカー事情からは、その殆どは既製品サイズのロッドを購入し、自分のスポーツカイトのロッド寸法長に合わせて自ら切断加工しなければなりません。スポーツカイト業界は、カイトを作っているメーカーとそこに使用されているパーツのメーカーは別々で、パーツメーカーは,同一の商品を独占的に世界の異なったカイトメーカー多数に供給しています。これはある意味でグローバル化されているための同規格のメリットもあります。通常、ロッドのメーカーには既製品サイズという規格があり、それで供給しているのです。(既製品サイズは82.5cm/100cm/125cmのような長さです。)カイトは機種によって大きさは個々に違い、そのため、使用するロッドの長さもそれぞれに違います。また、カイトの部分によっても長さは異なるため、折れた箇所別にロッドをカットして適応させねばなりません。つまり、どこも同じ長さとは限らないのです。スポーツカイトを始めた以上、ロッドの交換の仕方と、ロッドの切り方を覚えるのは必須科目です。何にもできない!という工作苦手タイプの方にはカイト修理は難しいかもしれませんが、一般常識があり、ちょっと注意深い人ならば、修理はそう難しいものではありません。

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