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スポーツカイトの組み立てとその後のメンテナンス 

line.JPG (3093 バイト)

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             ■カイトを組みたてるとき

SashieHP240-018.jpg (47883 バイト)購入したカイトを組みたてる前に、パーツを全部出して点検します。小さなパーツは、それをなくさないようビニールの袋に入れたりします。また、床に置いたパーツやロッドを自分自身が踏みつけて壊したりしないよう、置き場に気をつけます。風のある戸外では組みたてる間も風に煽られますし、草むらにパーツが落としてしまうと探しても容易には見つかりません。

大方のスポーツカイトはリーディグエッジ(翼の縁)は上下、2分割されており、上下は差し込み式で繋がります。これにより、カイトのたたんだ時のサイズは信じられないくらいに小さくなります。(カイトによっては翼が折りたためない設計になっているものもあります。)左右それぞれにリーディングエッジを差しこんで先端のノックにショックコード(ゴム紐の輪)を引っ掛けます。ショックコードが指先の力ではノックの溝に掛からないくらいキツい場合は、ショックコードに紐を(カイトを入れる袋の口に付いた紐のような)通して引っ張ると楽に掛かります。この時、リーチラインの付いたカイトの場合はリーチラインも一緒に重ねて、しっかりと引掛けます。
カイトによっては、ショックコードがついていなくて、太目のリーチラインを直に引っ張ってノックに引っ掛け、ロッドに巻きつけて括りつけるものもあります。よって、「ショックコードがついてない!」と慌てないように。

SashieHP117-005.jpg (28584 バイト)スポーツカイトを広げると、トップスプレッダー(カイトの頭の方を左右で繋ぐロッド)をリーディングエッジに付いたゴムのコネクターにしっかりと差込みます。そして、次に、ボトムスプレッダーを取り付けます。ボトムスプレッダーの取り付けはスポーツカイトによって多少異なります。
1.センターロッド(背骨・スパイン)にティーコネクターという、コネクターが付いています。T型をしているから略してTコネと言います。これに左右からボトムスプレッダーを差し込む式が一番多い方法。このTコネに6角ネジが付いていて、レンチで締める式の場合は、決して締め過ぎないように。少しずつしめないと、Tコネの樹脂の部分を割ってしまいます。
2.Tコネを貫通させて左右で繋ぐもの。その時は、どこが左右の中心になるかを確かめておくことです。貫通式はフェルール(大抵がアウターフェルールなので)の中心がTコネの中心と一致するようにセットします。最初は通すのが異常に固いかも知れませんが、そのうち緩んで丁度良くなります。
3.Tコネを貫通させて左右で繋ぐもので片側にインナーフェルールがついており、それに反対側を差込するもの。最近はこのタイプが多いです。

SashieHP117-007.jpg (32633 バイト)リーディングが左右繋がると、今度はウィスカーを立てます。ウィスカーとは、ボトムスプレッダーとセイルの間に立って、セイルをW型に持ち上げる細いロッドで、その数が左右1本ずつ計2本のカイトと、2本ずつで計4本のものとあります。また、ウィスカーの他に、フレキサーといって、翼端の上または下に、細いロッドが入って、セイルの先の浮きや振動を抑えたりするものを付けるカイトもあります。とくに、フレキサーは無くしやすいので気をつけましょう。
また、ウィスカーなどは細いので折ることがありますが、その時でも、付いている小さなゴムパーツなどは捨てないように注意してください。あとでこういうパーツが入手難だったりするのです。取っておけば何回でも使えるのに。カイトの組みたては基本的にどのカイトもデュアルラインに関しては,大体同じ仕組のため、ひとつを知れば、あとは応用でわかるでしょう。
カイトによっては、カイトの翼端と尻尾にかけて糸を張ったものもあります。これはボーラインという、翼端にラインを絡めないために付けたラインです。標準として付いているカイトはこれが、翼を制御している場合もありますので、省略してはいけません。また、逆に付いていないものに付ける場合はよく考えて付けないと、翼端が突っ張って性能を落としてしまう場合が非常に高い確率であります。

SashieHP117-008.jpg (35094 バイト)初心者用のカイトでまだ頻繁に墜落から脱していない方は、墜落してロッドが抜けたりしても、あまりキツくしない方がカイトが壊れない場合もあります。分解することでショックを分散吸収しているからです。抜けないように細工したトタンによく壊すようになる場合もあり、必ずしもガッチリさせる方がいいとは言えません。(落とさなくなるとシッカリと組み立てましょう。)
初心者のうちはカイトを組み立てた時、ブライドル(カイト自身についている紐)が、ロッドに巻きついているのに気付かずに飛ばす場合があります。カイトを組みたてたら、左右がちゃんと同じになっているか。ブライドルの左右が別々の場所から出たりしていないか。尻尾などに絡まっていないかも、しっかり確認する「カイトを見る眼」の習慣をつけましょう。
(カイトの部位の名称はメーカーのつけた呼び名やカイト団体のつけた呼び名あるいは、海外の文献の英語あるいはフランス語の呼び名など、同じものを異なった呼び方をしており、統一性がありません。ここでは海外の文献での呼び名や正式名ではなく、日本国内の競技フライヤーが一般によく使う呼び名で書きました。)

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    SasieReactor-zu.jpg (64799 バイト)

   Frexicer.jpg (40364 バイト) Wisker.jpg (44016 バイト) T-conector.jpg (44331 バイト)
 
翼端に付くフレキサー      セイルを突っ張るウィスカー  左右のボトムスプレッダーを
(カイトによって付くものがある)  (シングル又はダブル)    繋ぐティーコネクター


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スポーツカイトのメンテナンス

SashieHP117-006.jpg (28176 バイト)スポーツカイトはアウトドア・スポーツなので、その道具は常に土や埃で汚れやすい状態にあります。しかし、使ったあとにちゃんとメンテナンスしておけば、スポーツカイトは何年も長く使える丈夫な道具なのです。
たまに泥だらけで、セイルはくしゃくくしゃのままカイトケースに押し込んでいる人を見かけますが、これだと使い潰しになってしまうので、そう長くは使えません。その前に本来持っている飛行性能は大幅にダウンしてしまうでしょう。

最も汚れやすい場所はカイトのノーズ付近で、まだ墜落を繰り返す初心者の段階では最も泥が付きやすいものです。また、ウィスカーの根っこのセイルの下側部分はカイトが着地で、常に地面に接するために必ず汚れます。

スポーツカイト遊びが終了すると、汚れたカイトはセイルもきれいに布で拭き、セイルをたたんでカイトに巻きつけ、布製のカイトケースに仕舞っておきましょう。汚れたときは水を含ませたタオルやウエットティッシュなどで汚れを拭きますが、汚れが強いリーディッブテープなどは中性洗剤をつけ、歯ブラシなどで汚れを落としてください。特にノーズ部分の汚れは布目に泥が詰まっていたりして、そのままにして乾いてしまうと、汚れが落ちなくなります。
スポーツカイトのセイルの生地は素材の段階で樹脂加工してあります。いくらかの撥水処理が行われているので、石鹸とブラシでごしごしこすると、樹脂加工も取り去ってしまうので注意してください。ブラシでこするのはセイル以外に限定して、セイル部分は柔らかい布で軽く拭く程度で構いません。

セイルの一部が破れたり、傷ついてきた場合は補修テープでカバーすれば、傷を大きくすることはありません。セイルに穴や切れ目が出来たときは、セイル用のリペアテープを傷口に貼れば、修理できます。リペアテープはスポーツカイトのセイル専用の極薄の透明テープで、炎天下の高熱でもノリが溶け出すことがありません。(エスクのHPのアクセサリー頁にあります。)また、リーディングエッジなどの黒いダクロンテープの部分の補修には黒色の布製の絶縁テープが有効です。(絶縁布テープはホームセンターで売っています。アセテート製。)ただしビニール製の絶縁テープは役立ちません。

SashieHP117-009.jpg (37694 バイト)濡れたスポーツカイトを濡れたままケースに入れて、忘れて放置することは絶対に避けてください。なぜならば、長時間濡れたままにしておくと、セイルの染め色が色移りすることがよく有ります。濡れたスポーツカイトは濡れたままケースに入れないで、必ず乾かしてから仕舞うようにしてください。スポーツカイトを飛ばしている最中に雨に見舞われた場合は、たたんだカイトをそのままケースに入れて帰路に付きますが、家に帰ったら、すぐにケースから出して拭いて乾かしてください。赤色のセイルと白色のセイルがケースの中で濡れて長時間接していると、赤色が白色に色移りする場合が多いのです。完全に洗い落とされていない染料が繊維の中に残っているのでしょう。特に注意してください。

主要なスポーツカイトのセイル繊維はポリエステル系繊維ですが、安いスポーツカイトではナイロン繊維のものもあります。これらは薄くても丈夫で紫外線にも強いものですが、使っているうちに表面に擦り傷が増え、セイルも伸びてきます。市販のコーティング剤の使用はおすすめしていませんが、もし使用する場合は次の2点にご注意ください。スプレーでいきなり吹き付けると厚くコーティング剤がついしまい、セイルが重くなってしまいます。(霧吹きに入れ替えて薄く吹くことはできるでしょう。)また、白色のセイル部分はコーティング剤によって黄ばんでしまう場合がありますし、カラーの部分でも変色が有り得ます。何かで確かめて安全が確認されてから使用されるよう、特にご注意ください。

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スポーツカイトの危険性について

■デルタ型のデュアルラインスポーツカイト
SashieHP240-019.jpg (25450 バイト)スポーツカイトを飛ばす上で自分自身が危険に直面することは殆どありませんが、スポーツカイトそのものが他人に危険を及ぼしたり、他人の財産を傷つけたりする可能性はあります。
スポーツカイトはゆっくり飛んでいるときでさえ時速40km/hくらいのスピードが出ています。スポーツカイトの飛行コンディションのいい風速3m〜5m/秒くらいになると時速100km/hくらいは容易に出せます。いくらスポーツカイトが布製であっても、この速度でダイレクトにモノに当たれば、かなりな衝撃になり、それが事故になる場合は考えられます。
いままで、スポーツカイトによる大きな事故は報告されていませんが、それはスポーツカイト・フライヤーの知的水準が高く、また、安全に配慮する性格であったからであろうと思います。

スポーツカイトの飛行に際し、以下について注意すべきでしょう。
@スペースとラインの長さを考えて飛ばす。狭い場所では長いラインは使わない。また、短めのラインでも、場所一杯になってしまうような狭い場所では飛ばさない。スポーツカイトを飛ばすときは、後ろに大きく下がったり、前に出たりします。よって、使用するライン長の約2倍のスペースが必要であると考えてください。狭い場所で無理して飛ばすことで、周辺で行楽している人に当たったり、当たらないまでも至近距離を飛行して不安な思いをさせてはいけません。
また、すぐ近くに道路や歩道がある場合は道路に出る可能性がある位置では飛ばさないでください。初心者の場合、カイトにしか目が届いてなく、知らぬ間に道路上を飛行してしまう場合があります。これは最も危険です。
Aスポーツカイトを飛ばすに適していない、市街地の緑地帯や、駐車場などでスポーツカイトを飛ばすのはやめましょう。特にふざけてワザと街中で飛ばすような行為は絶対にしてはなりません。そう人はまともなカイトフライヤーから見ると大変に迷惑です。
SashieHP117-010.jpg (31044 バイト)Bスポーツカイトのラインは細く、他の人からは空中を走るラインは見えません。空中を高速で左右に移動するスポーツカイトのラインに接すると、ラインは刃物のように人を傷つけます。ラインの危険性はカイトと衝突する危険性よりも高いかも知れません。フライヤーと飛行中のカイトの間には人がいないことが前提となります。特に幼児を連れた親子は子供に凧を見せたがり、幼児は凧の真下から見上げたがる傾向があります。もし、そういう場面に遭遇したら、直ちにスポーツカイトを降ろし、彼らが立ち去るのを待つか、フライヤーの後ろから見るようにすすめるかしてください。
C風速が高い台風のようなときは思わぬ突風が来て、ラインが2本とも切れるような事態がないわけではありません。そうなるとスポーツカイトはグライダーとなって、いずこへか飛び去ってしまいます。墜落先の行方が心配です。よって、風速が高いときの飛行にはスポーツカイトの充分な経験が必要です。適したラインやロッドの強度の知識が充分無い時点では、強風や爆風では飛ばさないことが大事です。初心者が強風下で飛ばすと、ランディングができないし、墜落すると高速で激突し、カイトが大破することもあります。
Dスポーツカイトは電気伝導性の高い素材でできています。よって、雷情報には注意してください。また電柱や電線のある場所での飛行は、言うまでもないことですが避けてください。

■フォイル型のスポーツカイト
フォイル型のスポーツカイトはその構造から、曳きが出るようになっています。通常のデルタ型のスポーツカイトの数倍の引きになるため、フォイルの大きさによっては体力や体重のある人でもその曳きは支えきれません。
全くの初心者の場合はカイトコントロールが不十分なため、最も風速のあるウインドセンターを避けて飛ばすことができず、危険を知りつつもカイトをウインドセンターに入れてしまいがちです。ウィンドセンターにカイトが入ると、思い切り曳きが出て、あっという間に支えられなくなります。支え切れなくなったら、カイトキラーで墜落させるしかありません。両手を離してカイトが飛び去ってしまうような飛ばし方はやめてください。どこかで事故が起きる可能性があります。
フォイル型のスポーツカイトの練習は風が弱い日を選び、風が出たら止めることです。練習のためのスペースはデルタ型のスポーツカイトで使うスペースの2倍は必要です。狭い場所でコントロール不能になると引き摺られて、フライヤー自身が土手や堤防に激突する危険に直面します。
フォイル型のスポーツカイトを扱う前に、充分なデルタ型のデュアルラインのカイトの経験があれば、習得はごく短期間で行えます。そして、風の特性もある程度理解していることから、それほど危険ではありません。
そうでない方は、まずは小さいサイズで経験を積み、それから大きいサイズにステップアップされるならば、そう危険はないでしょう。知らないまま行うことが一番あぶないのです。
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