購入したカイトを組みたてる前に、パーツを全部出して点検します。小さなパーツは、それをなくさないようビニールの袋に入れたりします。また、床に置いたパーツやロッドを自分自身が踏みつけて壊したりしないよう、置き場に気をつけます。風のある戸外では組みたてる間も風に煽られますし、草むらにパーツが落としてしまうと探しても容易には見つかりません。
大方のスポーツカイトはリーディグエッジ(翼の縁)は上下、2分割されており、上下は差し込み式で繋がります。これにより、カイトのたたんだ時のサイズは信じられないくらいに小さくなります。(カイトによっては翼が折りたためない設計になっているものもあります。)左右それぞれにリーディングエッジを差しこんで先端のノックにショックコード(ゴム紐の輪)を引っ掛けます。ショックコードが指先の力ではノックの溝に掛からないくらいキツい場合は、ショックコードに紐を(カイトを入れる袋の口に付いた紐のような)通して引っ張ると楽に掛かります。この時、リーチラインの付いたカイトの場合はリーチラインも一緒に重ねて、しっかりと引掛けます。
カイトによっては、ショックコードがついていなくて、太目のリーチラインを直に引っ張ってノックに引っ掛け、ロッドに巻きつけて括りつけるものもあります。よって、「ショックコードがついてない!」と慌てないように。
スポーツカイトを広げると、トップスプレッダー(カイトの頭の方を左右で繋ぐロッド)をリーディングエッジに付いたゴムのコネクターにしっかりと差込みます。そして、次に、ボトムスプレッダーを取り付けます。ボトムスプレッダーの取り付けはスポーツカイトによって多少異なります。
1.センターロッド(背骨・スパイン)にティーコネクターという、コネクターが付いています。T型をしているから略してTコネと言います。これに左右からボトムスプレッダーを差し込む式が一番多い方法。このTコネに6角ネジが付いていて、レンチで締める式の場合は、決して締め過ぎないように。少しずつしめないと、Tコネの樹脂の部分を割ってしまいます。
2.Tコネを貫通させて左右で繋ぐもの。その時は、どこが左右の中心になるかを確かめておくことです。貫通式はフェルール(大抵がアウターフェルールなので)の中心がTコネの中心と一致するようにセットします。最初は通すのが異常に固いかも知れませんが、そのうち緩んで丁度良くなります。
3.Tコネを貫通させて左右で繋ぐもので片側にインナーフェルールがついており、それに反対側を差込するもの。最近はこのタイプが多いです。
リーディングが左右繋がると、今度はウィスカーを立てます。ウィスカーとは、ボトムスプレッダーとセイルの間に立って、セイルをW型に持ち上げる細いロッドで、その数が左右1本ずつ計2本のカイトと、2本ずつで計4本のものとあります。また、ウィスカーの他に、フレキサーといって、翼端の上または下に、細いロッドが入って、セイルの先の浮きや振動を抑えたりするものを付けるカイトもあります。とくに、フレキサーは無くしやすいので気をつけましょう。
また、ウィスカーなどは細いので折ることがありますが、その時でも、付いている小さなゴムパーツなどは捨てないように注意してください。あとでこういうパーツが入手難だったりするのです。取っておけば何回でも使えるのに。カイトの組みたては基本的にどのカイトもデュアルラインに関しては,大体同じ仕組のため、ひとつを知れば、あとは応用でわかるでしょう。
カイトによっては、カイトの翼端と尻尾にかけて糸を張ったものもあります。これはボーラインという、翼端にラインを絡めないために付けたラインです。標準として付いているカイトはこれが、翼を制御している場合もありますので、省略してはいけません。また、逆に付いていないものに付ける場合はよく考えて付けないと、翼端が突っ張って性能を落としてしまう場合が非常に高い確率であります。
初心者用のカイトでまだ頻繁に墜落から脱していない方は、墜落してロッドが抜けたりしても、あまりキツくしない方がカイトが壊れない場合もあります。分解することでショックを分散吸収しているからです。抜けないように細工したトタンによく壊すようになる場合もあり、必ずしもガッチリさせる方がいいとは言えません。(落とさなくなるとシッカリと組み立てましょう。)
初心者のうちはカイトを組み立てた時、ブライドル(カイト自身についている紐)が、ロッドに巻きついているのに気付かずに飛ばす場合があります。カイトを組みたてたら、左右がちゃんと同じになっているか。ブライドルの左右が別々の場所から出たりしていないか。尻尾などに絡まっていないかも、しっかり確認する「カイトを見る眼」の習慣をつけましょう。
(カイトの部位の名称はメーカーのつけた呼び名やカイト団体のつけた呼び名あるいは、海外の文献の英語あるいはフランス語の呼び名など、同じものを異なった呼び方をしており、統一性がありません。ここでは海外の文献での呼び名や正式名ではなく、日本国内の競技フライヤーが一般によく使う呼び名で書きました。)

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